アプリマーケティング研究所では話しきれなかったリアルなところ

先日、アプリ開発マーケティングに携わる人なら誰もが知っている超有名サイト、アプリマーケティング研究所さんにインタビューしていただき、ホッテントリにも載りました! (完全に一緒の記事でインタビューされていた元女子高生アプリ開発者の方のおかげですがw)
今回はインタビューでは話しきれなかったリアルな内容を生データとともに書こうと思います。(売上も公開しちゃったし、出せない情報とかもないのでその点も詳細に)
本業を別に持っている本職の人間が開発したアプリの情報として割と参考になると思うので、やろうとしてまだやれてない同業の人にも挑戦してみてほしいと思います。
主に、以下の2つの話になります。

  • お金に関すること
  • チャットサポートに関すること

お金に関すること

まずはみんな大好き、お金の話からです。

マネタイズ方法

quick-zip plusはマネタイズの手段を広告収入のみに絞っています。
アプリの初期バージョン開発時にそれほど多くの時間を割くことができなかったことが理由としては大きいです。

また、最近はこちらで勧告されているように、特定商取引法に基づき、アプリ内に自宅住所や電話番号といった連絡先を記載しなければならなくなってきているので、そういった観点から考えても、今後ある程度売上の見通しが立つまでは広告収入のみのマネタイズを続けていくのではないかと思います。

広告については、全世界どこでも広告が配信できるという理由で、Google子会社のAdMobを採用していました。 そのため、月5-10万の実績はAdMobのみによるものです。

各広告(インタースティシャル・バナー)の収益性

quick-zip plusでは、アプリ起動時にインタースティシャル広告を1度だけ表示し、 それ以降は画面内ににバナー広告を表示するようになっています。

(正確な数値の公開はAdSense利用規約に違反してしまうとの指摘をいただきましたので、スクショは削除しました。 @noboru_iさん、ご指摘ありがとうございます。

それらの広告による6、7月分の収益は¥20万円ちょっととなっています。
バナー広告は、表示回数の85%を占めていますが、インプレッション収益(eCPM、広告1000回表示あたりの期待収益)が100円以下と低いため、収益においては約10%にしかなっていません。
逆にインタースティシャル広告は、表示回数では15%を占めるのみですが、インプレッション収益が1,000-1500円と高いため、収益の約90%を占めるまでになっています。

これらのことから、ユーザビリティと収益性のバランス次第ではありますが、インタースティシャル広告が収益のほとんどに貢献しているのであれば、バナー広告はなくしてしまってもいいのかなとは思っています。

運営費用に関すること

ここまでは受け取るお金の話をしてきましたが、ここからは支払うお金の話。

開発・運営に必要なサービスで、毎月利用しているものは以下の通りです。

従量課金で毎月支払っていたものは、

  • Helpshift (基本料金$0、従量課金$40~)
    (2017/09/12に価格改定が入り、現在は基本料金$250が最も安いプラン)

年払いしているものは、

  • Appleの開発者登録費用($100)
  • デザインツールSketchの年間利用料($99)

なので、
経費としては、毎月約$120、年払いのものが約$200なので、年間$1,660(¥183,000)が支払いに回る感じになります。
価格改定後もHelpshiftを使い続けると、年間$3,280($362,000)ですね。。。

チャットサポートに関すること

はてブのコメント欄で、チャットサポートについて気になっている人がちょくちょくいたので、チャットサポートについても取り上げようと思います。

なぜチャットサポートを始めたか

チャットサポートについては、以下の2点を目的として始めました。

  • App StoreのReview改善(& その結果としてのダウンロード数向上 = 収益増大)
  • ユーザーの満足度向上

このアイディアは、実は今回インタビューしていただいたアプリマーケティング研究所さんの記事で紹介されていた事例をそのまま実装したものです。 http://appmarketinglabo.net/wp-content/uploads/2015/11/appreview_manga04.png

なので、こちらを参照していただければより理解が深まるかと思います。 appmarketinglabo.net

メールサポートでは、国内キャリアには返信できない?

「なぜメールではなく、チャットでサポートを行っているか?」という話もあるかと思いますが、実はv1.0のアプリリリース時にはメールでのみサポートを行っていました。

ただ、「au/docomo/softbankのキャリアメールがgmailからのメールを迷惑メールと見なして問い合わせに対して返信ができない」という現象が頻発したため、メールでのサポートを廃止し、全てチャットサポートに切り替えました。

なぜHelpshiftを選んだのか?

ユーザーサポートについて、メールと同じユーザー体験をチャットサービスで実現するためには、以下の要件が必要でした。

  • 双方向のメッセージ通信ができること
  • こちらからの返信をユーザーに気付かせることができること

これらの2点を最も手軽に実現できるサービスがHelpshiftだったので、こちらを選択しました。 その際に比較検討したチャットサービスについては、以下の記事にまとめてありますので、興味がある方は読んでいただければ。

nerd0geek1.hatenablog.com

チャットサポートのこれから

Helpshiftは良いサービスですが、価格改定後のプランは値段・質ともにquick-zip plusにとってはオーバースペックなので、今後どうするか悩むところではあります。
また、quick-zip plusは意外と中高生が予備校の勉強のために使っているケースが多く、それに関連した問合わせをいただくことも多いので、 一般的なサポートであるEmail/Facebook/Twitter/アプリ内チャットにLINE@を加えてサポートしていくのもありかもしれないとは考えています。

Drawing